高校野球 来春のセンバツからタイブレーク制導入へ
https://www.asahi.com/articles/DA3S13171294.html
高野連(日本高校野球連盟)は6月13日に大阪市内で技術・振興委員会を開き、
甲子園でのタイブレーク制導入を検討し、
概ね来春からの導入が決定的となりました。
5月に47都道府県の高野連へタイブレーク制導入についてアンケートを実施し、
回答の結果は、おおむね賛成が38連盟・時期尚早が2連盟・回答無しが7連盟だったようです。
この日はアンケート結果を踏まえて、
高校、大学など監督経験者11人の技術・振興委員が議論して
タイブレーク制の導入で一致し、
竹中事務局長は「全員が導入するのがやむを得ないのではないかという
意見だった」とコメントを残し、
今後はこの日の結論を19日の審判規則委員会へ申し送りし、
11月の日本高野連の理事会で最終決定されるようです。
タイブレーク制は国際大会・社会人野球・学生野球によって
ルールが多少変わりますが
基本的には延長戦に入った場合に試合を早期終了させるために
ランナーを置いた状態でイニングをスタートさせるのが大まかなルールです。
高校野球については「高校野球特別規則」がありますので
以下引用させて頂きます。
【*タイブレーク制/高校野球特別規則では、
9回終了時に同点ないし12回終了時に同点の場合(どちらを選ぶかは主催連盟が大会前に周知)、
タイブレークを開始する。
それ以降は無死一、二塁の状態からイニングが始まる。タイブレーク初回は先頭打者を選択することができ、両チームの主将が選択打順申告書を主審に提出】
このタイブレーク制は上記で述べたように
試合を早期決着させるため、つまり時間短縮のために設けられたルールです。
しかしプレーしている選手やファンからは反対意見が多く
その声のほとんどが、「野球の本質を損なう」といった内容であります。
私も野球をやっていましたので意見を言わせていただくと
ハッキリ言って、「反対」です。
何故かと言うと高校野球の場合、3年生にとっては最後になります。
その最後の夏を人為的に終わらせようとするのは正直気が引けますので、
できる事なら決着がつくまで試合をやってほしいです。
一応対案としては「投手の球数制限」や「投球回数の制限」などの
意見が挙がったようですが、
この2つは何人も投手がいる強豪校であれば対応できるが、
エース1人に頼るチームは不利になるケースが出てきます。
この日も議論されたが竹中事務局長は
「できるだけフェアな形がいいという意見が大勢を占めた」と話しました。
サンケイスポーツの取材に3人の高校野球関係者が答えましたので
以下引用させていただきます。
竹中雅彦・日本高野連事務局長の話
「本心は最後まで試合をやらせてあげたいが、
野球のルールは時代とともに変わってきている。
歴史的な状況を見ても、今が動くべき時ではないか」高校日本代表コーチの経験がある青森・八戸学院光星高の仲井宗基監督の話
「個人的には(導入せず)最後までやりたいのが本音だが、
国際大会でもそうだし、現場は受け入れてやっていくしかない。
選手の負担軽減になると思うが、タイブレークを見据え、終盤に思い切った采配ができなくなる」高知・明徳義塾高の馬淵史郎監督の話
「タイブレークで人為的に勝敗を決めるのはどうなのかなと思っていたが、
健康面や日程を考えると時代の流れでやむを得ないのでは。
変化の連続で高校野球の伝統、歴史ができている。どこかで導入されるのが当然と思う」