これからバッティング理論についてお話していきたいと思います。
では早速ですがバットの握りについてレクチャーしていきたいと思います。
バットの握りは大事
http://clipee.net/4428
野球初心者の人からすると
「バットの握りなんてどうでもいいんじゃないの?」
「打てたら何でもいいんじゃないの?」
と思われている方も多いと思います。
確かに少年野球(小学野球)や草野球レベルであれば、
運動神経で何とかなるかもしれませんが、
レベルが上がれば「能力+技術」が必要となってきます。
そこでまずお話ししたいのはバットの握りについてです。
少年野球の指導の間違い
http://yakyusyubi.com/batnigirikata/
子供のころ、バットを振る時に「雑巾を絞るように絞れ」とか
「脇が開かないように絞れ」とか言われたことありませんか?
私はありますし、野球経験者のほとんどが
このような指導を受けてきたと思います。
確かに脇を開けないで打つというのは理論的には正しいですが、
これだけでは説明不足ですし、間違った解釈をしてしまいます。
この間違った解釈が非常に厄介なんですよね。
どのように厄介かといいますと
「雑巾を絞るように振る」というのを実践すると
その多くの人が手首を反らせてしまうんですよね。
そうするとインパクトの瞬間に手首が反れてしまって
上手いこと力が伝わりずらくなってしまいますし、
下手をすれば変な癖がついてしまったり
怪我につながる可能性もあります。
どうやって握れば良い?
http://shigekeura.exblog.jp/17322469/
ではどうすれば良いのか結論から言いますと
「肘から手首までのラインをなるべく保つ」ということです。
様々な考えや指導方法は世の中にはたくさんありますが
結論から言えばこの一文です。
決してこれは思い付きで言っているのではなく
人体の構造や物理的な観点からも言えることなのです。
分かりやすく例えますと、
それは何気ない日常動作で言い現わすことができます。
重い荷物を持つとき、段ボールなどの箱を持ち上げるとき、
手首を反らした状態では持ち上げませんよね。
反らした状態で持てば、腕に相当な負担や力が掛かってしまいますし、
おそらく普通に持ったら(一番楽な持ち方)肘から手首までのラインは
ある程度真っすぐになっていると思います。
また格闘技などでもパンチを打つとき、反らして打ったりはせず、
ある程度真っすぐになっていると思います。
なぜならそれが一番力が伝わるからです。
そしてこれが非常に重要になってくるのです。
考え方
http://yakyu-jotatsu.com/2017/04/03/%E3%83%90%E3%8...
つまり何が言いたいかと申しますと、
固定観念や机上の空論ではなく、
実践してみて、その感覚を重要視すべきだということなんです。
インパクトの瞬間、一番力が加わる形とはどうなのか、
振り抜きやすい握りとはどういうものなのか
とりあえず色々試してみるのも策の一つではないでしょうか。
人の感覚は皆違えど、構造は大まか同じなので
そこで共通点を見出すことも選手として
また指導者として重要ではないでしょうか。