http://ironna.jp/article/2848
前回はランナーの打球判断について
お話しさせていただきました。
今回からは配球とリードについて、
お話しさせていただきたいと思います。
配球とリードとは
http://number.bunshun.jp/articles/-/823998
多くの方が配球とリードを同じものとして
考えていますが、実際は違います。
配球はバッターの苦手・得意コース等の
データをもとにピッチングを組み立てていきます。
リードはピッチャーの性格から得意な球や苦手なバッターなどを
総合的に判断して、ピッチャーをリードしていきます。
分かりやすく言うと、
「配球はバッター基準」、「リードはピッチャー基準」
ということになります。
しかし、いずれにせよ配球やリードは
相手バッターを打ち取るために、
高低・コース・球種をピッチャーや
バッターとの兼ね合いを考えて、
ピッチングを組み立てていきます。
緩急について
http://blog.goo.ne.jp/the_base26/e/a6a86cc2d8b10e0...
野球においての緩急とは読んで字のごとく、
緩い(遅い)ボールと速いボールの急速差のことを言います。
この配球・リードには2つの考え方があります。
1、速球の後に緩い(遅い)ボールでタイミングをずらす。
2、緩い(遅い)ボールの後に速いボールで振り遅れさせる。
バッターのタイミングが合わなければ
打ち取れる確率が上がりますので、
このタイミングをずらす事を目的とした緩急は
使い方次第で非常に効果的と言えるでしょう。
またレベルが上がれば上がるほど、
バッターのタイミングをずらすために、
ストレートと変化球を織り交ぜながら
配球やリードを考えていきます。
従って、緩急とは配球やリードにおいて
最も基本的な考え方であると言えます。
また変化球が禁止されている少年野球や
変化球に慣れていないピッチャーなどが
ストレートとスローボールのみで緩急をつけて
バッターのタイミングをずらします。
残像について
https://www.daily.co.jp/baseball/2017/05/24/001021...
残像は人間が近くで見た物に対し、
それが消えた後も
それまで見えていたものが
残って見えるような現象のことを言います。
緩急がタイミングをずらす事を目的としているなら、
残像は特定の球種を意識させる事を目的としていると言えます。
具体例を挙げますと、
バッターの目に近いインコース高めに早いボールを投げ込むと、
そのボールの残像がその後も残ります。
バッテリーはその残像を利用して
アウトコースを責めるというのが
残像を利用した最も基本的な配球やリードです。
また豪速球や切れ味の良い変化球も
バッターの目に残りますので、
こういった残像も配球やリードに効果的と言えます。
残像は緩急同様に最も基本的な配球やリードとも言えます
これは人間には誰しもある視覚現象の一つでありますので、
非常に有効的に使える配球やリードの一つと言えるでしょう。
最後まで読んで頂き有難うございます。